照明計画について LEDによる「調光調色」

サーカディアンリズムとクルーゾフ効果

ライティングコーディネート(照明計画)の世界では、照明とは単に明るさを得たり雰囲気を味わったりするためだけのものではなく、人の心身の健康に大きく貢献するもの、影響を与えるものとして捉えられています。実際にその健康効果などが確認され始めており、設計の現場において、その重要性がどんどん高まっています。その反面、建築設計者においてその重要性を理解している人は非常に少なく、今だに照明は”電球色がよい”や”暗めの計画が落ち着く”といった程度の理解・設計しかされていないのが実情で非常に残念です。熊澤はライティングコーディネーターでもあるので、住宅の設計の現場で考えておきたい基本的な部分をまとめておきたいと思います。画像は遠藤照明さんのカタログよりお借りました。

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キッチン設計の哲学『味』から

前回にご紹介させていただいた『味-天皇の料理番が語る昭和』秋山徳蔵(中公文庫)。プロ中のプロ料理人の書かれた本だけに勉強になる部分が多いです。熊澤はキッチンスペシャリストでもあるので、この本を読んでみて、その内容をどうやってキッチンの設計に落とし込むかも考えてみたいところ。本の内容を受けてのものなので、一般的な設計論とはアプローチが違ってきますが、視点を変えてみるという意味も込めて、かつ、備忘録もかねてまとめておきたいと思います。

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しつらえ『味-天皇の料理番が語る昭和』

コロナ対応での自粛などあって少し時間が取れた時に、前から読んでみたいと思っていた本を何冊か読むことができました。その中で印象に残った本について。まずは『味-天皇の料理番が語る昭和』秋山徳蔵(中公文庫)。大切にしたいところは、どんな業種であれ、いつの時代であれ、同じものです。

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平塚市木造住宅耐震診断について

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耐震診断についてたくさんのお問い合わせを頂き、ありがとうございます。コロナの影響で今のところ例年行われている平塚市の相談会の開催はありませんが、補助金事業の方は例年通りに動いています。昭和56年5月31日以前に建てられた一般的な木造2階建てまでの平塚市内の住宅であれば、補助金によって全額補助となります。熊澤は神奈川県建築士事務所協会平塚支部に登録されている建築士(耐震診断士)なので、お隣の大磯町や二宮町の方も対応できますので、あわせてお気軽にお問い合わせください。

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ライティングコーディネーターを取得。

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住宅の設計をするときに、前回のキッチンと同じように大切な要素が、電気の計画です。スイッチ、コンセント、照明などなど、設計者としては腕の見せ所であり、悩みどころでもあります。それはクライアントであるお施主様も一緒ですね。その中でも照明計画は特別な位置づけだと思います。もちろんキッチンスペシャリスト同様に、これについてもこっそり知識を積み上げてきましたが、そんな知識の整理と新たな知見を求めて、ライティングコーディネーターの勉強をしてました。建築の学校では照明計画の勉強はしないので、どれだけ自分で学んでいけるかはとても大事なことだと思っています。

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キッチンスペシャリストになりました。

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住宅の設計にあたって、こだわり所は色々ありますが、どうしても外せないところがキッチン。これまで担当した案件では、造作キッチンが原則。大工さんが作るにせよ、家具屋さんが作るにせよ、システムキッチンを入れるにせよ、キッチンそのものへの豊富な知識が設計者には欠かせないところ。熊澤はもともと料理好きですし、家具の設計も好きで、この世界に入って以降、研鑚を積み重ねてきました。これまで手にしてきた知識を整理整頓する意味を込めて、また、より一層お施主さまの要望に寄り添えるように、頑張ってみました。

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五十嵐商店よ 永遠に

五十嵐商店ファサード

建物が好き、建築好きな人間には、街で気になる建物が必ずあるはず。今日はそんな建物、五十嵐商店を見学できました。これまで何度となくこの建物の前を車で通っていて、いつも気になっていて、いつかは見てみたいと思っていた建物。あれ?なんか最近、綺麗になった?とか思ってたんですが、国の補助金をうけて保存活用に向けて整備され始めたそう。そんな活動を支えている、かながわヘリテージマネージャー協会さんのスキルアップ講座「五十嵐商店のトライ(挑戦)」がこちらで開かれ、そこへ参加させてもらえました。

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「土砂災害特別警戒区域内の建築物に係る構造設計・計算マニュアル」講習へ参加

土砂災害防止法

近年は豪雨災害が多く発生してます。それだけじゃなく、小さな地滑りが起きたり、道路が川のようになったりと、身近なところでも危険を感じることが増えているように思います。災害については、起きていることは知っているけど、どうやって対策しておくべきかなど、わかっていそうでわかっていない部分も結構ありますね。基本となる考え方や知識を改めて整理するために、「土砂災害特別警戒区域内の建築物に係る構造設計・計算マニュアル」講習を受講してきました。

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