「建築士のしごと展2026」が終了しました。ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。
会場では、住まいにまつわるさまざまなお話を伺うことができました。なかでも印象に残ったのは、ある高校の先生とのお話です。
先生は、生徒さんたちと一緒に、木造住宅の耐震性がどのように変わってきたのかを調べていらっしゃるとのこと。調査を進めるなかで、少し行き詰まりも感じておられたそうです。
お話を伺いながら、熊本地震に関する学会のレポートや『ヤマベの耐震改修』など、参考になりそうな資料・書籍をご紹介しました。あわせて、これからどのような方向で調べていくとよさそうか、一緒に考える時間にもなりました。
今回の展示やお話が、調査を前に進める手がかりになりそうだと伺い、私もうれしく思いました。普段の設計や耐震改修の仕事で得た知識や経験が、生徒さんたちの学びにもつながるかもしれない。これは、展示に参加する前には思い描いていなかったことでした。
また、会場では、現在空き家となっている住宅の利活用についてのご相談や、ブロック塀を今後どうしていくかというご相談にも対応しました。
住まいについて考える場面は、新しく建てるときやリフォームをするときだけではありません。今ある建物や、その周りの環境をどう維持し、どう使っていくか。まだ方針が定まっていない段階で、一緒に考えることも、私たち建築士の仕事のひとつです。
平塚市の方とは、今後の建築行政や災害対応について意見交換をする機会もありました。日々の設計の仕事から少し視野を広げ、地域の建築や安全について考える時間となりました。
会場に案内を置いていた「湘南邸園文化祭2026」についても、ご質問をいただきました。
なかでも、小田原の三淵邸・甘柑荘は、ヘリテージマネージャーの講習で関わらせていただいた、私にとって縁の深い場所です。私も文化祭の期間中に訪れ、「御窓印スタンプラリー」に参加する予定です。こうした催しをきっかけに、地域に残る建物を訪ね、その魅力に触れていただけたらと思います。
現在工事中のお施主様にも足を運んでいただきました。いつもの打合せや現場とは違う場でお会いできたことも、うれしいひとときでした。
熊澤悟史建築設計事務所として、これからも一つひとつのご相談を伺いながら、一緒に考えていきたいと思います。「こんなことを建築士に聞いてもよいのかな」ということも、どうぞ気軽にお声がけください。
