耐圧盤の打設 ”なんかかわいいのきた”

配筋検査の翌日、朝から基礎の耐圧盤の打設。前日同様、打設時のためのチェックリストを携えて現場へ。うっかりやヒヤリ・ハットへの対処は何よりも重要だし、それが監理者に期待されていることのひとつ。必要以上に自分を過信せず、チェックリストに沿って対処します。未設置だったホールダウン金物の設置、型枠内のゴミの撤去や防湿シートの破れの補修状況も確認。打設前は職人さんもバタバタするので、私もゴミの撤去などできることは積極的にお手伝い。段取りを改めて基礎屋さんやポンプ屋さん、現場監督さんと確認。受け入れ時の生コン検査を行い、打設開始。無事に終えることができました。設計者の作業手順にあわせて振り返ります。

まずは前日から。前日の配筋検査の結果や配合計画書を再確認しつつ、打設時チェックリストを手に取る。この打設時のものは前日までに行う作業のチェックリストも兼ねるように作成。

水セメント比50%以下、スランプ15cm以下、単位水量180kg/m3以下、単位セメント量320kg以上という高品質・高耐久のコンクリート仕様です。配合計画書には書いていませんが、こうした熊澤のこだわりも配合済。

当日、現場に着いてまずは各職方への挨拶。初めて顔を合わす人もいるので当たり前ですが大切です。現場着が早いからか現場監督に間違われることが多いので、設計者ですよと自己紹介を済ませます。前日未設置だったホールダウン金物の確認をしつつ、前日確認をした部分も、もう一度確認。以前、確認していたはずのホールダウン金物がずれていたことありました。配筋の修正を指示していたんですが、その修正作業が原因。配筋の修正時に外したホールダウン金物を再設置する時に間違えてしまったという話。そんな経験もあり、打設当時にも配筋検査チェックリストは持参していて、それをつかって配筋状況を再度確認しています。午前中の打設とするのもこだわりポイント。

なんかかわいいのきた。ミキサー車の到着。

早速、納品伝票の確認。水セメント比、セメント量、単位水量、呼び強度、スランプなどを確認しつつ、出荷時間や到着時間も確認。現場へ打ち込むまでの時間や打ち継ぎ時間なども制限があるので確認必須。ちなみにこの時間は外気温で変わるので、外気温の確認も必要。このあたりの情報もチェックリストに入っているので、確実な対応ができます。

実際に現場へ打ち込む前に、受け入れ時の生コン試験。写真はスランプの試験。この試験のちょっと面白いところは、型から抜いたコンクリートが元の高さから”何cm下がったか”を測定するところ。お団子状になっているコンクリート自体の高さを測定するのでは無く、沈下量を測ります。なんてことを立ち会ってもらっていたお施主様と話しつつ、いっしょにチェックリストを見ながら試験項目を確認。「なんでコンクリートを”打つ”というんでしょうか、”流す”の方が自然に思えるのですが?」とお施主様のひとことでひと盛り上がりしつつ、スランプや空気量など問題ないことを確認。さぁいよいよ打設開始、と思わせておいて…

打設前の大切なもうひと手間。打設はじめのコンクリート(正確にはモルタル)は型枠内に入れません。ホース内をスムーズにコンクリートが流れるように最初はモルタルを通すんですが、このモルタルはシャバシャバで強度なんて無いし、そもそもコンクリートじゃないし、と。ここも大切なこだわりポイント。ちなみに上のコンクリート試験に使っているコンクリートは、ミキサー車から直接取ります。

ここまできて、ようやく打設開始。基本的に一番奥から打ちます。じゃないと打設済みのコンクリートに囲まれて戻ってこれなくなるので。現場監督の浅見さんの厳しい指導付。頼もしい限り。

打設終了。作業の進捗に合わせ表面のコテ押さえも同時進行します。このあたりの息のあった職人さん同士の連携は見ていて気持ちがいいです。ちなみに押さえをする時、写真のように合板のような板を敷いて沈まないようにして行う場合と、立ち上がりの鉄筋から鉄筋に足場板を渡して行う場合とあります。今回のパターンは、人がのっても沈まない大きな蓮の葉を連想しちゃいます。

ちなみに、現場自体だけでなく現場の周辺の安全確保の状況確認も大切な監理者の仕事。ミキサー車、ポンプ車、生コン試験屋さんの車が集まってくると、道路付けによっては写真のような状況に。市街地だし、朝ということもあり人の通行は当然あるので、安全第一な現場であるために必要なこと。ガードマンは空調服を着ていますね。

次回は立ち上がりの打設。その段取りを確認して現場をあとにしました。