『古民家カフェ日和』

古民家カフェ日和

先日「cafeいがらし」さんへお邪魔した折、店内に置かれていたのがこの本『古民家カフェ日和』。そのシリーズの鎌倉・湘南版で出版されたばかり。cafeいがらしさんも掲載されていました。昔から佇む建物がこうして今も人々に愛されているのを眺めるのは至福のひととき。まだ行ったことのないお店もあるのでぜひ足を運び、何を食べようかと想像の翼をはためかせたり。

cafeいがらしオーナーの小野さんとも話したのですが、俗に言う歴史的建造物やそれに準ずるような建物ってちょいちょいあるんですよね、街中にも。でもほとんどの場合は外からしか見られない。建物内にお邪魔できる機会はめったにないか、まったくないのが普通。カフェでもレストランでも活用されていれば、珈琲なり食事なり取りながらゆっくりと魅力的な空間を堪能できる。もちろん事務所や物販店であっても活用されていることが大切であることは頭ではわかっていても、それだとゆったり建物を味わうことはできないし。衣食住と言われるように、住宅と食事との関係性はとても近い。魅力的な建物と魅力的な食事は、それぞれお互いにシナジー効果を発揮して、お互いの魅力を引立て合うんでしょう。

ヘリテージマネージャー養成講座へ通って改めてわかったことは、古民家に代表される昔の魅力的な建築物を修復・補強したり、それこそ移転させるノウハウは蓄積されてきているけど、”活用”が難しい。それは即ち商売の難しさと同義なわけですが、あるところでうまく行ったことでも、また別のあるところではうまく行かないということが当然に起こる。

またこうした建物の所有者の皆が皆、”活用”については積極的ではないこともありえる、保存・修復には積極的であっても。もしくは歴史的な建物とともに有ることが、経済的な負担は当然として、大きな精神的な負担にもなるという現実問題もある。お金の面は大前提として重要だけど、そこがクリアされたからといって問題が片付いてくれるわけでもないということを知りました。

養成講座では甘柑荘のオーナーさんと同じチームだったので、より強くこのことを感じたのだろうと思ったり。甘柑荘についてはまた別の機会に。

とまあ、こんなことを頭の中で思い浮かべながら、少し前とはイメージされる風景が変わったなあと。こうして開店して皆に愛されるに至るまで、どれだけの人たちが頑張って力を合わせたのだろうか、もしくは今まさに現在進行系で手を取り合って頑張っているんだろうなと思いながら本のページを捲っていました。美しい建物と美味しそうな食べ物がたくさん載っている本なので休日にぴったりですよ。